たとえば40歳の男性が、夜0時までビールの500㎖缶を3本飲んだとします。それから就寝して7時に起き、8時に車を運転して出勤したとします。さてこの男性は飲酒運転でしょうか、それとも7時間も寝たのだからお酒はもう抜けているのでしょうか。
答えは「飲酒運転」です! アルコール5%のビールを1500㎖飲み終わったのが0時だとすると、体からアルコールが抜けるのは12時間後、翌日の昼12時となります。この男性は午前中アルコールが残った状態で仕事をすることになります。また、もし通勤するときに事故でも起こしてアルコールチェックをしたら、酒気帯び運転となってしまいます。
飲んだ翌朝、「なんだか調子が悪いな…」と思いつつ車で出勤したことはありませんか。おそらくまだアルコールが残った状態で運転していたと思われます。これは非常に危険です。
一度、飲んだ量、飲み終わった時間、そしてアルコールが抜けるまで何時間かかるかを調べてみましょう。便利なアルコール電卓というものがあります。飲酒運転は外でお酒を飲んだ帰りだけではありません。「一晩寝たから大丈夫だろう」と安易に思っていると、自分や周囲を危険な目に合わせ、飲酒運転で刑罰や社会的制裁を受ける可能性があります。充分ご注意下さい!