灯油缶を運んで肩を傷めたケース

 ガソリンスタンドやホームセンターで灯油を買い、車まで運ぶことがあると思います。この運び方で肩を傷めるケースがあるので注意しましょう。

 悪い運び方は、

 

①重いものだから、と片手で一気に持ち上げる

②服を汚したくないので、体から灯油缶を離して持ち上げる

 

 腕が急激に引っ張られることになるので、肩甲骨から腕を吊っている筋肉を傷めてしまいます。軽度の「筋挫傷(肉離れ)」です。ギックリ腰の肩バージョンのようなものです。これを予防するのはギックリ腰の予防法と同じで、

 

①一気に力を入れない。じわりと力を込めていくイメージで。

②灯油缶を体から離さない。灯油缶を太ももに当てながら運ぶイメージで(肩や腰を傷めるくらいなら、服を汚して後で洗濯するほうがマシです)

 

 ギックリ腰になりやすい人は、体の使い方が下手なケースが多いです。体を近づけることなく、手だけ伸ばして物を取ろうとします。軽いものであっても、手だけ伸ばさずに一歩前に出て体全体を近づけるように心がけましょう。